さて、カメラ機材についてちょっと語る。
α7S2について
写真撮影のメイン機は、ミラーレスにSONYのα7S2を使っている。
3年前2018年の8月に購入したもの。
S2が欲しくなったきっかけは、初代のα7Sの高感度撮影動画を見たこと。
写真を撮りはじめてからマイクロフォーサーズ、APS-C、フルサイズといろいろ使いはしたものの、メイン機であったマイクロフォーサーズ、パナソニックのGX7の高感度ノイズに限界を感じていた矢先だった記憶がある。
ISO1600からじわじわと上がっていく感度。
些少のノイズを孕みながらも、ISO25600、51200、102400と、見たことのない感度域を物ともせずに駆け上がっていく映像を見て、背筋が震えたのを覚えている。
このへんスペックやカメラに興味がない人にはさっぱりわからない世界だと思うがそのへんはとりあえずおいといて。
手ブレ補正入りのこのα7S2を見て、これは!と思ったが、発売当時の42万というお値段に怖気づいて、また、その後もともと欲しかったSIGMA Foveon機のsd quattroに行く、というわけのわからないルートをたどるが、その後2018年、マップカメラにて程度の良い中古品を見つけて今に至る、というのが購入の経緯である。
JPG撮って出しの色の気に食わなさ、最新機と比較してちょっと遅いAF、しかも位相差が入っていないコントラストのみなのでSIGMAのMC-11を介したレンズのAFの残念さなどなど、もろもろもあって一度は売却を考えたり、旅先の大黒天の前で一度レンズごと落下させて入院させたり(無事に戻ってきました)と、正直仲違いをしていた期間も多かったのだが、手放さなかった(手放せなかった)理由の一つが今もって世界最強クラスの高感度性能と、α7 シリーズ第二世代のグリップの大きさ。
僕はあまり手が大きくないため、現行最新のS3やR4などの第4世代グリップはいまいちしっくりこず、第二世代、第三世代あたりがおそらくちょうどいい大きさ形になる。
3年使ったグリップは非常に手に馴染んでいて、取り回しやボタン類の扱いに困ることは殆どなく、離れがたく感じていたところだ。
Carl Zeiss batis 2/40について
改めてS2を見直そうといくつかのレンズを試し、これがおそらく「自分の標準レンズ」と見定めたのがCarl ZeissのBatis 2/40。
40mmは、薄型パンケーキで大きさの割によく写るCanonのEF40mmF2.8の印象が強く、F値が一段上がってもこの大きさはどうだとか、フードだけやけに安っぽいプラ製なのがちょっと残念だとかお値段とか色々考えて購入に踏み切れなかったのだけど、買って初日の夕方「ああ、お前だったのか」と運命を感じてしまった次第。
まぁ、結局フラフラせずに一番気になっているのを買えよというところに落ち着いたわけである。
中望遠を好んで使ってはいるものの、標準として普段遣いするには50mmはちょっと狭いなと感じていたので、この微妙な画角と絶妙な明るさ。
大きさはそこそこあるのだが、とにかく軽いこと、金属鏡筒の質感と手触りも良い。
何より色がいい。
Zeissご謹製で「マイクロコントラスト」と呼ばれるそのなだらかなグラデーションと、シミひとつなくきれいにアウトフォーカスしていくボケの美しさ。S2の高感度動画を見た時と同じ感覚である。
で、せっかく標準レンズに据えられたのだから使い込んでやろう、と夜景撮りに連れ出されているのが本ブログの企画となる。
開始日は9/24、期間は2ヶ月につき、最終日は11/24と設定。
さて、無事に書き、もとい撮り終えられますことか。
コメントを残す