さて、今日も神楽坂の話。


善国寺毘沙門天から北西に坂を下り、都営地下鉄大江戸線の入り口ほど近くの坂上交差点。
ここから坂を登りながら左右に見えるのが神楽坂の坂上エリアになる。

学生や若手向けの店も入り混じったThe繁華街、といった坂下エリアよりは幾分落ち着いていて(といっても大概のところよりもきらびやかではあるのだが)お店も地元の人向けの安価で提供している店がそれなりにある。

二十代後半の時期に入り浸ってとてもお世話になった喫茶店や、悲喜こもごも、ひどい目に会った思い出も楽しい思い出もそれなりにあるアパートとか。

神楽坂は3箇所くらい住んでいて、どこも築40年超えのそれなりのロートルで、わりと変な思い出が多い。

駆除しても駆除しても出てくるネズミ対策に奮闘したり、天井裏に住み着いたハクビシンのせいで当時同棲中の彼女がダニに悩まされたり、階下のちょっと頭のおかしいおっさんとのやりとりで何度も警察にお世話になったり(別に悪いことはしてません)と、思い出してみるとロクでもないんだけど、思い出としてみると悪くないものであった。

以前住んでいた大江戸線目の前の古いアパートも、取り壊されてやけにきれいなマンションに変わってしまったし、町はじんわり変わっていく。

5年後10年後に何を感じるのかはよくわからないが、5年後も変わらず髪の毛を切りにいけてればいいなとは思う。