α7R2について

前回の記事でα7S2の購入経緯について書いた。

途中諸々あったものの、サポート入院からの復帰を経て、操作系が自分にしっくりくること、手の大きさ、心地よく操作できる最大にして最小のサイズがこのα7第二世代であることを実感して、S2を改めてメインで使っていくことに決めた。

その流れで、もともと気になっていた高画素機を探すことに。
きっかけとしては3年前に設定したS2のショッピングクレジットが今年の4月にちょうど完済したこと。
特にその後になにかを買い足すという意図はなかったのだけど、この三年、S2の唯一にして絶対の弱点の「高精細な写真が撮れない」というところに着目し、そこを埋める機種が欲しくなる。

S2が低画素であるということは画像サイズが小さく、デジタルデータとしても取り回しがよいことを指すので、当然これもメリットなのだけど、まれにトリミングしたくなったり、細かい文字や模様などディティールを重視したい被写体に遭遇すると少し苦手な部分を感じるのは確か。

そしてもう一つ「α7型でAPS-Cの写真で十分な精細感を保てること」。
単焦点レンズのトリミング、切り出しをよくやる人間としてはわりと重要な要素である。
つまり、高画素機として、望遠APS-Cとしての2つの機能が欲しかった。
S2の場合500万画素となってしまうので、4Kディスプレイでもちょっとね、となる部分に不足があり。


で、いくつか選択肢が上がる。

①α7R3
②α7R2
③α7R4
④α1
⑤α7M4

いや多いよ、ってかんじだけどとりあえず聞いてほしい。

標準レンズであるBatisが使えることは絶対条件。
高精細化が目的なので現行無印α7M3までとα9あたりは対象外。
で、堅牢性と手ブレ補正を考慮するとR2以降が必須なので、R2,3,4の3種類が上がる。
α1も5000万画素なので十分な高画素機。
そして2021/10/17の現時点で未発表だがα7M4は3000万画素超えになるらしいというウワサが立っている。

正直賢いのはちょっと待ってα7M4を買う(なんならS2を下取りにだしてM4一本にまとめる)のだろうけど、無印のシリーズは堅牢性がちょっと気になる印象があり。
サポートに出して「本体は全く問題ありませんでしたよ」と新品同様の状態で帰ってくる安心感はあり。

あと、現行の1200万画素と差別化を図るのであれば、(予想されている)3300万画素はちょっと中途半端かもしれない、ということでM4は脱落。

次にα1。現在SONYストアの直販価格88万円(税込)なり。

選択肢にあったんかい、という話ではあるけど、画素目的であるから無くはなかったよね。
一時期高級機扱いされていた(SONY的にはバリエーションモデルらしいが)α9は未だに中古市場でそれなりの人気を保っているようなので、長ーく使うことを考えると無駄な買い物ではない(はず)。

対象から除外した理由は4つ。

①α7M4同様一台に集約してしまったほうが(高感度機としてみても)無駄がないが、S2は今後もずっと使っていくつもりであること。
②グリップの握りを考えると、現行α第4世代は僕の手にはちょっと大きすぎること。
③価格帯。購入に踏み切れるか以前に、88万出すなら現行のBatisが全部買えちゃう(中古も込みだけど)ので、レンズにリソース振ったほうが効率いいだろうこと。
Batis40mmのAF性能の高さを実感してしまっているので、本体買い換えるよりレンズ揃えるほうが早いという。


続けてR4を除外した理由。
①グリップがα1同様でかい。
②R3,R4をSONYストアで比較して、「すごいけど、うーん」となる差であったこと。1億画素超えてくるとまた違ってくるのだろうけど。

最後、R3,R2の一騎打ち。

仕様上は共通したところが多いが、旧機種を併売するというSONYの戦略上、R3はR2の後継機というより上位機である。
センサー的にもR2と同様のものをブラッシュアップしているので、高感度性能などが明らかに上がっているのをサンプルや高感度テストなどを見て確認している。
価格も中古市場でこなれている(R2が10万円前後、R3 が16万円前後)ので、性能差を考えると本来R3を選んだほうが賢いように見える。

結局最後にR2に決めたのはUIの部分が大きい。

①R3にはタッチパネルが搭載されていたが、設定や対応レンズによって挙動が大幅に変わるために安心して使えないこと。
②R2はS2と共通の筐体を使っているため、ボタン配置・グリップなどに迷いがなく操作できること。

結局②が大きかったかなと思う。
タッチパネルが心配せずに直感的に使える仕様であればR3に行っていた可能性は高いと思う。その点パナソニック(GX7)は優秀だった印象。

ということで、S2の相棒として今手元にR2がある。
挙動やトリミング耐性、APS-Cモード等合わせて大変満足してます。
さ、撮るぞ。



写真はAPS-C機として夜景運用。
広角より40mmの広角寄り標準レンズが60mm相当の望遠寄り標準レンズへ。

高感度性能にフォーマットの差を感じますね(といってもこれで5年前の機種)。