友人と恵比寿で中華を食べたあとに目的もわからず新宿に移動する。
彼と遊んでるときは基本ミステリーツアー仕様なので、最近「どこにいくの?」とは聞かずに無言でついていく。

行き先の味の好き嫌いはさておき、絶対に自分でたどり着けない場所に連れていかれるのが面白い、Interesting、のほうである。

新宿に到着、どこにいくのか無言でワクワクしていたら、東口駅前のビックロに連れて行かれたので脳内が???となる。
ビックロ内に隠れたコーヒーの名店があるのか?
ファーストリテイリングなかなか手広いな!

「HDMIケーブル買いに行くんだよ」

なんだケーブルかよ。

その後なんとなく新ぶら。
やけにオシャレフォントになっている北村写真機店という店名「あれ、ここにこんな店あったっけ?」と気になりつつ中を覗いたあとに「あ、これカメラのキタムラか」と外にある見慣れた四角いロゴ。

ツタヤが蔦屋書店を出したようなもので、置いてあるものが同じでもハコをきれいにしてスタッフをそれっぽい人たちで揃えることでだいぶ雰囲気が変わるのだなと思った。

店内の新品売り場の女性店員さんとSIGMA DPの話で盛り上がる。

「あの形が好きなんですよー」とのこと。マジか、あの電話機か。
好きものはどこにでもいるなと軽い感動を覚えつつDP3使ってた自分も大差ない。
また行こう。


053 名曲・珈琲 らんぶる




・ブレンドコーヒー
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昭和25年来の純喫茶の味

外の普通の喫茶店的な風貌とは異なり、薄暗い店内はかなり広い。
階段を降りると左手下段に半地下のキッチンスペースがあり、そこから大階段を降りると喫茶フロアになっている。

コーヒーを自分で入れはじめて明確にわかったことが、「自分がうまいまずいのジャッジをする前に酸っぱいかそうでないかのジャッジをする」ということだ。

で、酸味が強い時点で、相当な個性がないとイマイチ、という判別になってしまう。
ここのもそんなかんじ。
ひと舐めして「うえ」っとなるような強い酸味。
鋭いわけじゃなくてかなり重い。
ブルーボトルコーヒーなどの削り出したようなぴりっとした削り出しの鋭い味ではなく、すりこぎで擦ってちらした砂鉄みたいなジャリジャリ感。

付け合せで頼んだチョコレートケーキは甘く美味しかったが、中にブドウが入っていたのでちょっと残念。
ブドウもおいしかったんだけど、混ぜないでほしかったな。

お茶請けの話題としては、ゴミのポイ捨てについて話をしていた。
生まれと育ちと、人の価値観とか格とか、どう生きるかとか、まともに生きたいのかそうでもないのか、人の理解は望んで得られるものではない。

好みから外れたコーヒーも、そういった意味では美味しい話題になったと思う。
どこで飲むかも重要、何を飲むかも重要、誰と飲むかも大事なことだ。