自分が必死で仕事をしていると「ああ、これは堕落だ」と思ってしまう程度には社畜根性が抜けてきたのを実感しているアカウントはこちらです。

日中だいぶがんばって仕事をしてしまったので禊のために遅いお昼を食べる。
イタリアンの食事に日本酒をあわせたりするちょっと特殊なバル、Karasu no ONGAESHIにて、「峠下牛のステークフリット」を食べる。

「とうげしたぎゅう」ではなく「たおしたぎゅう」が本名。広島産。
なんか牛を倒した闘牛士的な気分になるけどそんなにオーレ!な食べ物ではない。

フリットを名乗ってるだけあってちょっとカラッとしている。
でも焼き具合はミディアムレア程度で歯ごたえも十分。

付け合せの岩塩とワサビが聞いていて膝を打ち鳴らしたくなる旨さでありました。
ボリュームも満点、強いて言えばポテトが普通だったので、ポテト用のソースとかあると更に満足度が上がったかも。
この店は柑橘入の塩ポテトサラダが絶品なのでそれとあわせたら絶句する旨さになるだろう。

さて、今日はプライベートもなんとなく忙しかった。
いろいろな人と話していろいろな交差点に行きあった。
定例の本読みモクモク会で睡眠と空間と建築物の話をしたあと、友人から姉弟ゲンカの話を苦笑しながら聞いたり。

人は怒りもするし失言もする。
失望することもあればひょんな話を聞かされて嬉しくなったりもする。

肉も食べればワサビで鼻を摘むこともあり、ポテト食って太る時も、ドーナツを食いきれないくらい買うこともあればソフトクリームを早食いすることもある。

撮影にでかけたいけど休みが取れるか心配な人もいれば、スキルが足りなくて仕事を断念する人もいたりする。
いろんな人の話を聞いて、それでも寝る前に一杯のコーヒーを飲んでそれなりに幸せを感じることができるんだとしたら、まぁまぁありがたい人生が送れているのだなとしみじみ感じる日ではありました。まる。

さて本題(どっちがでしょう)。


025 市川屋珈琲 馬町ブレンド

・豆:馬町ブレンド:12g
・引き:20(中粗)
・水:200 / 水道(浄水)
・蒸らし:30
・注ぎ:3:30
・抽出完了:4:00
————————————-
・味:揮発する苦味。

手順を少し変更。
400ccの水を沸騰させて半分をカップを温めるのに使う。
温度が高いと苦味が際立つ。
ぬるまってくるとシャープさが薄れ、えぐみや酸味が変に目立つようになってくる。

初手に一瞬だけぴりっとした苦味が走るが、そのあときれいに揮発して消えていく。
味は違うが質のいいわさびを口にしているようだ。

この調子でいこう。

026 縁の木 マンデリンG1

・豆:マンデリンG1:12g
・引き:25(中粗)
・水:200 / 水道(浄水)
・蒸らし:30
・注ぎ:2:30
・抽出完了:3:00
————————————-
・味:良いバランス。苦いが苦すぎないシンプルな苦味。

マンデリンの苦味とグァテマラの香りが好きなんだと改めて実感した。
味は苦味が強いものの淡めで、午前中に入れた馬町の揮発する苦味に違いがちゃんと芯が残る。
夜のコーヒーというかんじ。
朝イチで飲むならもう少し細かく挽いてもいいかもしれない。

027 市川屋珈琲 青磁ブレンド


基準値:
・豆:青磁ブレンド:12g すりきり
・挽き:+20(中粗)
・水:200 / 水道、浄水、シャワー
・蒸らし:0:30
・注ぎ:4:00
・抽出完了:4:30
————————————-
味:溶解する銀

酸味を金属に例えるのがマイブーム。

青磁ブレンドはなんじゃいな、と考えていて行き当たったのがシルバー。
食器としては高価で高貴、
ヒ素や塩素などの毒性があるものに晒すと反応して黒ずんでしまうという
「毒味」としての性能も持つ。

上手く入ると素晴らしい切れ味だけど、ちょっと手を抜くとサビてきつい苦味が出てくる。

今回はうまく磨けた気がする。
苦味はしっかりあるけどしつこくなくきれいに消えていく。
クドい味が好みではないのでこのくらいが飲みやすい。
もう少し濃い味にしたらどうなるか次は少し細かめに挽いてみる。

毒物をまぜて酸化銀にしてしまわないように慎重に。